白髪率70%以上は「隠す」より「活かす」
大阪・天王寺WORLD ORDERの花谷淳です。
「しっかり染めたのに、2週間でもう根元が白い」「暗く染めるほど、伸びてきた白髪が目立つ気がする」。白髪の割合が多くなってくると、こうしたお悩みをよく伺います。
白髪率(髪全体に占める白髪の割合)が70%以上になると、私は「隠す」よりも「活かす」ほうが、きれいに見えやすいと考えています。今回はその理由と、具体的なデザインの選び方をお伝えします。
白髪率70%以上とは、どんな状態?
白髪率70%以上は、黒髪よりも白髪のほうが多く、白が主役になっている状態です。目安としては、次のようなサインがあります。
- 根元を見ると、ほとんど白に見える
- 暗く染めると、伸びたときに境目が気になる
- 染めても2週間ほどで根元が気になってくる
ご自身の割合がわからない方は、白髪率とは?自分の白髪率の見方を参考にしてみてください。
なぜ「隠す」とかえって目立つの?
白髪を隠そうとして暗く染めると、白い根元と暗い毛先の差が大きくなります。白髪率が高いほど、伸びてくる部分はほとんど白なので、この差がくっきりとした境目になってしまいます。
私の考えでは、この割合で無理に暗くすると、次のようなことが起こりやすくなります。
- 境目が目立つ
- 白髪が浮いて見える
- 全体が重たく見える
花谷式では、白髪率ごとに方針を4つに分けています。白髪が少ないうちは「デザイン」、次に「ぼかす」、半分くらいになると「馴染ませる」、そして白髪が多くなると「活かす」。白髪率70%以上は、まさにこの「活かす」ゾーンです。
白髪を「活かす」とは、どういうこと?
白髪はマイナスなものではなく、髪に光や透明感、立体感を与えてくれる存在でもあります。黒髪が少なくなるこの時期は、次のような特徴があります。
- 白髪を活かしやすい
- 明るめのカラー(ハイトーン)と相性が良い
- 境目が目立ちにくい
- グレイヘアへの移行もしやすい
目安として、花谷式の早見表では白髪率70%のときの「ブラウン量」(髪の色に含まれる茶色みの量)は約30%です。白髪が多いほど髪本来の茶色みは少なくなるので、茶色でしっかり覆うより、白髪の白さを活かす色選びのほうが自然に見えやすくなります。
どんなデザインが候補になる?
ナチュラルに見せたい場合
- 全頭ハイトーン→白髪活かしカラー:白髪をそのまま活かし、グレーやベージュを薄く重ねて透明感を出す方法です。白髪が自然に馴染み、伸びても気になりにくいのが特徴です。一度土台をつくれば、その後は色をのせるカラー(オンカラー)だけで続けられます。ただし、白髪染めや暗いカラーの履歴がある場合はブリーチが必要です。また、黄ばみのケアが必要で、色落ちは比較的早めです。
- グレイヘア移行カラー:暗く隠さず、少しずつ白髪を伸ばしながらカラーをやめていく方法です。最終的にカラーをしなくてよくなり、長い目で見ると楽になります。一方で移行期間が必要で、途中の見え方が気になる方もいます。服装やメイク、ヘアケアもあわせて整えることが大切です。
デザインを楽しみたい場合
- シャドールーツ(影弱め):透明感がかなり出て、白髪と自然につながるデザインです。ただし全頭ブリーチのベースが必要で、根元の影を暗くしすぎると、伸びたときに白髪染めと同じように境目が気になります。
- アンブレラインナー+白髪減らしローライト:表面や顔まわりを明るくし、気になりにくい部分に暗い筋を入れて陰影をつくるデザインです。白髪率が高くてもデザイン感や立体感を出せますが、メンテナンスが必要で、影が濃すぎると老けて見えやすい点に注意が必要です。
どのデザインでも共通して大切なのは「白髪を消そうとしないこと」。影をつくる場合は、影を薄くするか、グレー系の色で暗さを出すのがポイントです。
まとめ
白髪率70%以上は、白髪を隠すほど伸びたときの境目に悩みやすく、反対に活かすほど自然できれいに見えやすい時期です。「白髪をどう消すか」から「白髪をどうきれいに見せるか」へ考え方を切り替えるだけで、カラーとの付き合い方はずっと楽になります。白髪の色味を整えた例は色落ちした髪の黄ばみを抑えて、白髪を活かすグレージュへ(症例)でも紹介しています。
よくある質問
白髪率70%以上でも、暗めの色にすることはできますか?
できないわけではありませんが、暗くするほど伸びたときに白い根元との境目が目立ちやすくなります。暗さがほしい場合は、影を薄めにしたり、グレー系の色で暗さを出したりする方法もあるので、来店ペースとあわせてご相談ください。
白髪染めをしてきた髪でも、白髪を活かすカラーに変えられますか?
変えることはできますが、白髪染めや暗いカラーの履歴が残っている場合は、土台をつくるためにブリーチが必要になります。髪の状態によって進め方が変わるので、まずは今の髪の状態を確認するところから始めます。